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どうして手書き?再春館システムの新サービス「SHIORI」とは
今回は、弊社が提供しているSaaSサービス「SHIORI」について、開発に至った経緯や「SHIORI」を用いたDXの成功事例をご紹介したいと思います。2019年にグループ会社である再春館製薬所のコールセンターへ導入した「SHIORI」は、手書きの顧客情報のメモを管理できるタブレットお客様カルテで、「手書き業務」を紙からタブレット端末へ置き換えることで、ペーパーレス化、従業員の業務時間の短縮を実現してきました。再春館製薬所のコールセンターでは、お客様情報を記載したお客様カルテや、お客様へのメッセージカード等、沢山の場所で「手書き」を行っており、枚数は1日で7,000枚以上。その維持や保管に大きな課題を抱えており、ペーパーレスを実現するために「SHIORI」による手書き業務のデジタル化に踏み切りました。「SHIORI」は、それまでの業務を変えることなく「手書きのままの入力」とし、これまで同様の業務を行う設計がなされています。せっかくのデジタル化、現在業界で注目されている「DX」ではそもそも「手書きのままの入力とする」のアプローチ自体を良しとしないのではないでしょうか?ではなぜ、「SHIORI」は「手書き」にこだわったのでしょう。
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AI-OCRとその実力
こんにちは。弊社ではSHIORIというSaas製品を開発しています。この製品の機能のひとつに、タブレットにスタイラスペンで手書きした文字をテキストデータに変換する機能があるのですが、変換にはAI-OCR機能を搭載しています。このOCRについてどうなの?というところを、具体的に説明します。そもそもOCRとは、Optical Character Recognition の頭文字から作成された言葉ですが、日本語では、光学文字認識と呼ばれています。紙や画像データに含まれている手書きや印刷された”文字”をスキャナ等で読み取り、”文字”から”デジタルのテキストデータ”に変換する仕組みのことをいいます。
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電子帳簿保存法とは -義務化におけるメリット・デメリット-
電子帳簿保存法とは、国税に関する帳簿や書類を電子データで保存することを認めている法律です。こちらは2022年1月1日より改正施行されていますが、2023年12月31日までが猶予期間とされており、実際には2024年1月1日から義務化されることとなっております。義務化されるまでに電子帳簿保存について準備しておく必要があります。「電子帳簿保存法」は、大きく3つの区分に分かれています。それぞれの区分ごとの制度に保存方法や対象書類が定められています。
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オンプレミス経験者が知っておくべきAWSのメリット・デメリットとは?
これまで数回にわたりAWSに関するブログを公開してきましたが、 今回はAWSを利用した正直な感想を書かせて頂きたいと思います。私自身はもともとオンプレミスのインフラ技術者としてキャリアをスタートしております。物理サーバの設計構築、VMWare vSphereなどの仮想化サーバの設計構築、AIXやLinuxサーバの設計構築、Oracle RAC設計構築などをメインに担当していた時期もあり、当初はクラウドサービスそのものに懐疑的なイメージを持っておりました。そういう背景から実際に技術習得して利用してみてどうだったのか正直な感想をお伝えしたいと思います。これからクラウド利用を検討されている方の参考になれば幸いです。
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CRMの昔と今と未来
CRM(Customer Relationship Management)と聞くと割と最近(1990年代くらいから)をイメージしませんか?しかし、CRMは古くからその考え方がすでにありました。日本の江戸時代の大福帳もCRMを目的としたものです。CRMとは要は顧客管理なので、自社の顧客との関係性を良好にし、自社を優先的に選んでいただくことだと考えます。そんなCRMですが、概念や考え方はテクノロジーの発展とともに相当変わってきております。ですが、本質的な「顧客との関係性を良好にする」という部分は変わらないと思います。昔と言いながら、インターネットが一般的になった1990年代後半から2000年代前半のCRMを振り返ってみましょう。
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AWSのコスト管理について
今回はAWSのコスト管理の方法についてご紹介致します。AWSの利用料金は従量課金制となっており、利用した分だけの費用が発生するため毎月の請求額が変動します。AWSの利用を検討している中でAWSのコスト管理方法を気にされる方も多いのではないでしょうか。今回はAWSアカウントを管理した経験に基づいて、コスト管理についてご紹介致します。
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攻撃者だって必死?!
前回、「エンドポイントセキュリティは何を選べばいいのか」というお話をいたしました。今回は「なぜAppGuardを選択するのがベストなのか」「なぜCatoCloudを選択することがベストなのか」ということを、Blue Planet-worksのカンファレンス資料(※)を基に最新のサイバー攻撃事情、攻撃者の創意工夫、今後の攻撃と対策を情報共有いたします。
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オンプレミス環境のサーバをAWSに移行する方法について
オンプレミス環境で稼働しているサーバをそのままAWSに移行して引き続き利用したいという企業様は多いのではないでしょうか?その場合、AWSの仮想サーバのサービスであるEC2を利用して、新規にインスタンスを起動させてサーバを構築する場合はOSの初期設定や、ミドルウエアの導入・設定、アプリケーションやデータの移行などの作業が必要になるのですが、作業期間や費用が発生するので、出来れば現在利用しているサーバをイメージごとAWSに移行することができれば助かるのに...と考える場面があるかと思います。そういった場合はAWS Application Migration Service(AWS MGN)というサービスを利用することで移行することができます。今回はAWS Application Migration Service(AWS MGN)についてご紹介いたします。AWS MGMを利用することでサーバのOSごと移行することができるため、OSの設定やミドルウエアおよびアプリケーションに再導入や設定などの作業が不要となります。クラウドへの移行の第一歩としての対応方法として活用できるのではないでしょうか。IPアドレスが変更になりますので、接続先の変更やDNSなどの設定変更は必要となります。
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統計の落とし穴?!シンプソンのパラドックスを読み解く
グラフと聞いて何を思い浮かべますか?1. 円グラフ2. 棒グラフ3. 折れ線グラフ一般的にぱっと思い浮かぶのは上記でしょうか。実はグラフには文脈によって分けるべき概念がいくつかあり、上記は統計グラフの種類のひとつずつでしかありません。統計グラフ以外にもグラフ理論、関数グラフなど様々なグラフがありますが、それは別の機会にして、今回は統計グラフおよび代表的なパラドックスについて説明を試みようと思います。
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エンドポイントセキュリティって何を選べばいいの?
インターネットの歴史は、1960年代後半、軍事目的の「ARPAnet」がルーツとされています。ARPAnetは攻撃を受けた時、一部のシステムが破壊されてもダメージを最小限に抑えられるように情報を分散して設置し、それぞれを通信で結び機能を発揮することを目的としました。NSF(全米化学財団)が、このネットワーク方式に注目し学術を目的としたネットワークを考え、1979年「CSnet(コンピュータ科学研究ネットワーク)」を設立し、1986年に「NSFnet」に発展しました。NSFnetは大学間を結んだネットワークを構築し、情報を共有する事を可能にしました。1989年にARPAnetは軍事目的部分を分離、「MILNET」として独立し、残りの部分はNSFnetへと吸収されました。
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