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マーケティングとは
日本マーケティング協会によると、マーケティングは以下のように定義されています。
顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を醸成し、より豊かで持続可能な社会を実現するための構想でありプロセスである。
出典:日本マーケティング協会(https://www.jma-jp.org/aboutjma/)
個人的には「市場で選ばれ続ける」ことだと理解しています。
マーケット(市場)+現在進行系なので、「市場で選ばれる」ではなく「市場で選ばれ続ける」ということにつながると考えています。
マーケティングは一見するとシステム構築にはあまり必要性がないと思いがちです。
確かにマーケティングそのものはシステム構築と絡むことは少ないと思います。
ですが、マーケティング思考はシステム構築にも必要な要素になります。
要件の順序
システム構築を行う背景は様々ですが、大抵はビジネスにおける目標達成や課題解決のためだと思います。
システム構築を行う際には要件定義を行い、要件に則ったシステムを構築することがセオリーですが、「要件」には3つの観点があります。
1つ目は「ビジネス要件」で、ビジネス的な観点でまとめ上げる要件です。
ビジネスで達成するために必要な要件などがこちらになります。
目標達成や課題解決の最上流となる部分です。
2つ目は「マーケティング要件」で、マーケティング的な観点でまとめ上げる要件です。
「市場で選ばれ続ける」ために必要な要件などがこちらになります。
3つ目は「システム要件」で、システム的な観点でまとめ上げる要件です。
システムとはすなわち「仕組み」であるため、「仕組み」作りに必要な要件などがこちらになります。
以下はビジネス・マーケティング・システムそれぞれの要件をまとめる際の一例です。
要件はビジネス要件→マーケティング要件→システム要件の順序で落とし込まれます。
マーケティング要件はビジネス要件とシステム要件のハブになっており、マーケティング思考がないと真に必要な「仕組み(システム)」を作れず、「機能(ファンクション)」作りに終始してしまいます。
まとめ
「要件の順序」で記載した通り、「ビジネス要件→マーケティング要件→システム要件」の順序となるため、マーケティングはビジネス・システムの両方に作用します。
次回はなぜシステムインテグレータにマーケティング思考が必要なのかを掘り下げます。
記事:T.P
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