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ネットで販売を始めたい! どんな方法があるの?
ここ10年でスマートフォンの普及が進み、昨今のコロナ禍でさらに関心が高まっているEC業界。
今まで実店舗でしか販売を行っていなかった企業でもインターネット上での販売を検討しているという声を多く耳にします。
「ECサイトを始めよう!…でもどんな方法があるんだろう?」
そう考えたときに、まず大きくは「自社ECサイト」と「モール型ECサイト」に分かれます。
自社ECサイトとは
自社ECサイトとは、独自ドメインを取得してその企業自身が運営するECサイトのことです。
まだ誰もいない好きな場所に自由に自分のお店を建てるようなイメージですね。
自社ECサイトの構築の方法は「ショッピングカートASP」「パッケージ」「フルスクラッチ」があります。
それぞれの方法について簡単に紹介します。
ASPとはアプリケーション・サービス・プロバイダ(Application Service Provider)の略で、インターネット上でアプリケーションを提供するサービスおよび提供者(事業者)のことを指します。
ASPのサーバにアクセスすることで、そのサーバ内にあるアプリケーションの機能を使ってECサイトを構築します。
そのため、比較的手軽にECサイトを作成でき、初期費用やランニングコストを抑えることができます。
パッケージは、ECサイトに必要な機能がひとまとまりになっており、それを購入して構築します。
機能追加や変更などカスタマイズ性に優れていて、自由度の高いECサイトの構築が可能です。
フルスクラッチは、既存のものを一切流用せずにまったく新規に開発すること、いわば完全オーダーメイドのECサイト構築です。
0から作るので、理想の形に作り上げることが可能です。
構築の費用は、ASP < パッケージ < フルスクラッチ の順で高くなり、費用が高いほどカスタマイズ性も高くなります。
モール型ECサイトとは
モール型ECサイトとは、1つのECサイト上に多数のお店が軒を連ねる形態のECサイトのことです。
インターネット上のショッピングモールや百貨店のようなイメージですね。
代表的なモール型ECサイトは「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」で、他にも「auPAYマーケット」「Qoo10」「ポンパレモール」などが挙げられます。
また、アパレルでは「ZOZOTOWN」「MAGASEEK(マガシーク)」「SHOP LIST」などもあります。
モール型ECサイトは「テナント型」と「マーケットプレイス型」があります。
「テナント型」には楽天市場やYahoo!ショッピングが該当します。
現実のショッピングモールや百貨店の一区画を借り受ける「テナント」と同じ仕組みで、テナント料に相当する「出店料」を支払い出店します。
運営方法も現実と同様、スペースが提供されるのみで商品登録や売上計上、受注管理といった業務は、出店企業が行う必要があります。
「マーケットプレイス型」にはAmazonが該当します。
各出店企業がそれぞれ販売ページを持つわけではなく、Amazonに商品を出品して販売します。
テナント型と比べると、商品を出品するだけで手軽にスタートできるというメリットがありますが、デザインを変更したり独自性を出すことは難しいです。
それぞれのメリット・デメリット
・自社ECサイトのメリット
1つ目は、利益率が高いことです。
モール型ECサイトであれば発生する「出店料」や「販売手数料」等のコストが不要です。
2つ目は、デザインや機能に制約が少ないことです。
構築方法によって自由度は変わりますが、商品のイメージに合ったデザインにしたりユーザーフレンドリーな画面構成にして独自にブランディングを行ったり、自社の業務に合わせた機能追加や変更を行うことも可能です。
3つ目は、データ活用がしやすいことです。
さまざまなデータが自由に収集でき、それを分析・活用することでリピート率を上げる施策も可能になります。
・自社ECサイトのデメリット
1つ目は、集客が難しいことです。
モール型ECサイトと違い、自社ECサイトは作っただけではお客様は訪れません。SEOや、web広告などのwebマーケティングの知識が必要になります。
2つ目は、成果が表れるまでに時間がかかることです。
さまざまな施策を実行し、時間をかけて実績を積み上げることでメリットを得られるので、長期的な視点での計画と運営が必要になります。
・モール型ECサイトのメリット
1つ目は、集客力が高いことです。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングは国内最大級のユーザー数を誇るECサイトなので、購買意欲の高いお客様の目に留まる機会を得られます。
これが一番のメリットと言えます。
2つ目は、比較的簡単に出店ができることです。
商品ページの作成や、決済方法等、既に用意されているテンプレートに沿って準備していけば良いことが多く、web制作の専門的な知識がなくても出店できます。
・モール型ECサイトのデメリット
1つ目は、利益率の確保が難しいことです。
出店料や販売手数料等のコストがかかるため、利益率が低くなります。
2つ目は、独自性が出しづらいことです。
モール内のデザインやレイアウトは統一されており、企業や商品のカラーを出すことは難しいため、お客様の認知度は低くなります。
3つ目は、効果的なマーケティングが難しいことです。
顧客情報がモール側に紐づくので、その情報を元にしたマーケティングを行うことができません。
どちらを選ぶのか
自社ECサイトとモール型ECサイト、どちらにするか…。
商材やターゲットにもよりますし、迷う方も少なくないと思いますが、ブランディングやデータ活用を考えるなら自社ECサイトがおすすめです。
ただ最初はやはり集客が大変なので、集客力強化のためにモールへの出店も行い、同時に自社ECを運営するという方法もあります。
両方のサイトを運営すればコストは増えますが、自社ECサイトとモール型ECサイトの両方の良いところをとって新規顧客の獲得と優良顧客の育成が可能です。
コストを抑える構築方法として「ショッピングカートASP」がおすすめなのですが、多くのASPサービスがあるため、もしASPで迷ったら是非、Shopify(ショッピファイ)を選択肢に入れてください。
Shopifyは、カナダで生まれた世界最大のECプラットフォームです。シンプルかつ高機能で、世界175ヶ国、100万以上の店舗で利用されています。
日本でも「Shopify」を利用する企業が増えており、注目されているサービスです。
Shopifyについての詳細はこちらで紹介しているので併せてご参考にご覧ください。
再春館システムは、ShopifyでのECサイト構築やShopifyアプリの開発、リリース後の運用支援まで幅広く提供しております。
ECサイトでお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
記事 : E.I