2024年8月22日

外向的な人、内向的な人

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内向的な人が、評価される時代

さて、いきなりの質問です。
あなたは、外向的な人ですか?
それとも、内向的な人ですが?

私は、内向的な要素が強いですが、同時に外向的な側面も持っています。
『部分的に外向的な人を装っている』という言い方が合っているかもしれません。
誤解を生みそうな書き方ですが、要は生きていく中で外向的な性格の側面を獲得したということです。

外向的な人が、強烈なリーダーシップ、溢れんばかりのエネルギー、人を惹きつける魅力で、成功している姿を学校・会社・家族・友人関係など、様々な場面で見たことがあるでしょう。
そして、その姿に憧れ、知らず知らずのうちにトレースし、いつのまにか僕のように外向的な側面を持つに至る人は、結構多いのではないでしょうか?
でも、待ってください! それって正解なのでしょうか?
外向的な人への過大な評価をしているではないでしょうか?
逆にいえば、内向的な人が過小評価されているのでは?

ここ数年、内向的な人を主題した書籍が各国でベストセラーになっています。
内向的な人は、色々な角度で注目をされています。
久しぶりに書くブログは、この内向的な人(私?!)の再評価と生存戦略ついて、何回かに分けて触れていければと思います。

 

そもそも、内向的・外向的とは?

この2項の選択で語られがちですが、飽くまで1つの特性でしかありません。
見るべき特性はあと4つあります。
ビッグ・ファイブといって、心理学における性格の5つの主要な特性を示すモデルです。
人事やマネージャーは、無意識にこの5つで個人を分析して、コミュニケーションをとっているのでは無いでしょうか?

1.外向性(Extraversion)
外向的か内向的か

2.調和性(Agreeableness)
協力的か、独立的か

3.誠実性(Conscientiousness)
組織的か、奔放か

4.神経症傾向(Neuroticism)
安定的か、覚醒的か

5.開放性(Openness)
創造的か、慎重か

上記定義には自信がないので、ご興味ある方は下記サイトをみていただけると、イメージがつきやすいです。
簡単:日本の人事部 ビッグ・ファイブ
詳細:ウィキペディア ビッグファイブ(心理学)  ※最もわかりやすいです

下記動画も、興味のキッカケ作りには、良いかもしれません。
アリストテレス大学【心理学と脳科学】
【ビッグ・ファイブ】最強の性格診断

内向的だけど、独立的で、奔放で、覚醒的で、創造的。
一見大人しく控えめだが、情熱的で野心的で型破りな人もいる、ということです。
私は内向的だからと…決めつけず、自分を知るというもの必要だと思います。

 

日本人は内向的か?

日本人は内向的。
聞いたことありますよね?
2010年代初頭頃から世界的な意識調査が盛んになり、結果として日本人は、内向的な傾向が多く示されています。
さて、それは本当なのでしょうか?
あくまで意思調査の一端でしかないのではないでしょうか?
最近では、MBTI診断が世界中で流行しています。
4つのカテゴリー16種類の性格タイプの中から、どれが最も当てはまるかを診断します。
さて、下記が日本人の結果です。

16personalities

読み解くのは面倒だと思いますので、結果としては…
感情型「F」が多く、協調性や慣習を重視する傾向のあるようです。
義務感と忍耐力と協調性を示す傾向もでています。
一度自分のタイプを見てみると面白いかもしれません。
責任感が強く、計画的な行動を好み、相手の気持ちを理解し、協力的で、独自の視点やアイデアをもっている…が日本人像のようです。
そして、内向的傾向は強いものの、外向的な要素も持ち合わせている。
じつは、バランスが良いのかもしれません。
内向的な人は多いけど、外向的な人も実は少なくない。
そんな環境だからこそ、内向的な人が活きるのです。

 

内向的な人×外向的な人

さて、上記で触れた通り、『内向的な人』といっても様々パターンがあります。
ただ、共通して言えそうなのは、エネルギーを外に吐き出すことが苦手そうです。
吐き出せない訳ではないのですが、吐き出すまでに準備が必要です。
その準備に『内向的な人』の強さが見え隠れしていますが、ここは次回にでも書ければと思います。
内向的な人が得意とする部分は、外向的な人が最も苦手とするところです。

逆説に、外向的な人が得意とする部分は、内向的な人が最も苦手とするところなのです。
ご存じの通り、外向的な人は、エネルギーを外に吐き出すことが、大の得意です。
『内向的な人と外向的な人』がうまく組めれば、これほど理想的な仕事のパートナーはありません。
ということで、私達のチームは『内向的な人×外向的な人』という組合せで仕事するようにしています。
互いを苦手とし、場合によっては敵対しているいかもしれません。
ただ、解り合えれば最強です。

たとえば、内向的な傾向を持つ僕の場合、何でも請け負ってしまうクセを持っています。
内向的な人は、依頼されたら断りづらい傾向があるそうです。
責任感からか? 興味があるからか? 理由は様々のようですが。
この辺も、16personalitiesの傾向で違うかもしれません。

しかも、事前調査に時間をかけ、資料もたっぷり作り上げる。
必要以上に、場合によっては無駄に時間をかけてしまうこともあります。
そして、外に向けての発表は、誰かにお願いしたい…分かるって人、結構いるのではないでしょうか?
そんなクセが出たときは、上司へ相談です。
私の上司は、きっと外向的な人です、いや間違いなく。
「その資料いる?」
「そこは、君が前に出て発表しないと」
「難しいなら、〇〇さんに相談してみなよ、言っておくから」
っと、内向的な人が、割と一歩が踏み出せない部分を押してくれます。

こういったチーム構成は重要です。
私達がクライアントへ提案する際に、携わるメンバーを大事にします。
特に、コールセンターの様なチームで関わるシステムや、企業の文化醸成に関わるプロジェクトの場合は、時間をかけてヒアリングを行い、体制作りのサポートを行っています。
実際のコールセンターを見ていただき、どのように運営されているのかの理想型の一つを見ていただき、実感していただくこともあります。
これは、プロジェクトの立ち上げから運用保守まで担っている企業だからこそ、サポートできる部分だと思っています。

大分長文になってしまったので、初回はこのへんで。
少しでも皆さんの気づきになれば、嬉しいです。

次回はもっと具体的な『内向的な人』の仕事における生存戦略と強みについて、触れたいと思います。

記事:R.S

 

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