2023年1月11日

なぜビジネスモデル、ビジネス戦略が重要なのか? -ものづくりプロジェクトのアプローチを考えてみた-

目次

Contents

前回、ビジネスモデルやビジネス戦略を実現するための手段として、「事業計画=戦術」を認識し、手段を柔軟に最適化できるチーム作りの必要性についてお伝えしました。今回は、ビジネスモデルやビジネス戦略について、まずはどのように捉えたかをお伝えします。

この認識を、チームメンバーと共有することで、事業の見方が変わります。
少し硬い内容ですが、読んでいただけると、私達の事業と一旦が垣間見えると思います。

ビジネスモデルとビジネス戦略の違いはなにか?

ビジネスモデルとビジネス戦略は言葉として混同されがちですが、それぞれ別の概念と認識しています。
ビジネスモデルは、組織がどのようにお金を稼ぎ、生き残り、利益を上げるかを定義する必要があります。
一方、ビジネス戦略は、競合他社に打ち勝つための計画になります。
ビジネスモデルも戦略も、状況に応じて変化しますが、その目的は異なります。両者の違いを理解することは、健全なビジネスにおける意思決定を行う上で重要な鍵となります。

ビジネスモデルとは、事業を持続させるシステム

ビジネスモデルとは、生産、マーケティング、広告、顧客サービス、流通、価格設定など、企業が生き残り、収益を上げるために必要な一連のビジネスプロセスを指し、収益を上げるために繰り返されるものです。また、その長いプロセスの中に、多面的なポイントも持っていて、収益を上げるための基本的な活動以外に、グローバルなサプライチェーンなど、より複雑で多様なプロセスがあります。

例えば、ビジネスの成長ステージとして、『シードステージ』『アーリーステージ』『ミドルステージ』『レイターステージ』がキーワードとしてよく使われます。
ビジネスモデルは、チーム・企業・業界・国内・海外・時代背景など多くの影響を受け、ステージごとに大きく変わる可能性があります。
ミクロとマクロの視点をもち、最適化する必要があります。

ただ、ビジネスモデルの限界はどうやってビジネスを成長させていくかを表現するだけであって、残念ながら、ビジネスの優位性を説明することはできないのです。

ビジネス戦略とは、ビジネスの優位性を表現するもの

ビジネス戦略は、企業が提供する製品の市場での競争力に焦点を当て、時間をかけて活動を最適化するものです。
ビジネスモデルも含まれますが、より意欲的な範囲になります。
ビジネス戦略には通常、顧客セグメント、競争環境、市場シェア、事業目標、ブランディング、ポジショニングなどのポイントが含まれます。
したがって、効果的なビジネス戦略は、競合他社と比較して自社の製品やサービスを戦略的に位置づけることにより、企業の長期的な優位性を創出する設計図と定義しました。

ビジネスモデルとビジネス戦略に、もしご興味があれば下記の書籍がオススメです。

エッセンシャル版 マイケル・ポーターの競争戦略

https://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/111466.html

1980年代に出版された『競争の戦略』のエッセンシャル版です。
すでに教科書的な位置づけなので、読んだ事がある人も多いと思いますが、置かれたビジネス環境の違いで内容の受け取り方が大きく変わります。
読んで終わりではなく、1年に1回読み返すくらいが良いかもしれません。
特に、事業資産が限定される中小企業や、スタートしたばかりの事業責任者の方にオススメです。

まとめ

ビジネスモデルとビジネス戦略は、ビジネスにおいて異なる目的を果たす、複雑に絡み合った2つの概念です。
ビジネスモデルが、ビジネスが収益を上げ、生き残るための方法を特定するのに対し、ビジネス戦略は、企業が追求すべき競争上の優位性を扱います。
この2つの違いを理解することは、健全なビジネスを推進するための意思決定を行う際に、重要な鍵となるでしょう。

記事 : R.S

「再春館システム mimiyori(ミミヨリ)」はこちら


伴走型支援「BizDevOps」システム構築BXシステム構築