2025年12月22日

華やかなだけではない。熱く泥臭いeスポーツの世界

どうも初めまして。この度、再春館システムの関西事業所に配属となった新入社員のH・Tです。
私は学生時代、プロeスポーツチームの選手や運営のお手伝いを行っていた経験があり、折角ならばここで記事にしておこうと思い、筆を執らせていただきました。華やかなeスポーツの表舞台だけではなく、苦しくも熱い裏舞台にも触れつつ、eスポーツの魅力をお伝えできればと思いますので、最後までお付き合いいただけますと幸いです。

Contents

eスポーツとは何か?

「エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)」略してeスポーツ。その名の通り、電子のスポーツということもあって、ゲームを使った対戦をスポーツ競技として扱う際の名称を指しています。
2010年代中頃を目途に爆発的に、eスポーツを掲げるゲームは増えており、普段ゲームをしない方であっても1度くらいはこの言葉を耳にしたことがあるかと思います。

今回はそんなeスポーツの深い部分について触れていく為、eスポーツ自体について知りたい方は、ぜひ下記の記事もご愛読いただけますと幸いです。
再春館新入社員ブログ:eスポーツの楽しみ方!

 

熱き競技シーンの裏側

さて、そんな今や話題のeスポーツですが、皆さんのイメージとしてはやはり、華やかな大舞台や莫大な優勝賞金、簡単な様に行われる観客が沸くスーパープレイ等、夢の様な世界を思い浮かべることでしょう。そのイメージに間違いはありません。しかし、それは多くの人の目に付く表舞台であって、裏側はどうでしょうか。そこには選手達の血の滲む様な努力があり、今回はそこに少し触れたいと思います。

まず、eスポーツに対してよく言われる言葉に「“ただ”ゲームでプレイしているだけだろう。」があります。確かにゲームを始めた頃は、“ただ”ゲームでプレイしていたのかもしれません。しかし、勝つ為に1試合に対して何十分もの反省を行い、勝つ為に1日に十数時間、累計で数千時間もの間同じゲームをプレイする。負けたら辛い言葉をかけられ、言い訳は通じず、結果を出せなければ職を失う。これが職業としてのeスポーツのプロ選手なのです。
始まりは“ただ”ゲームでプレイしていたのです。しかし、彼らは今や“生きるために”ゲームでプレイしているのです。これを初めに伝えさせてください。

さて、そんなeスポーツのプロ選手達ですが、ゲームをプレイすること以外にも大変なことがあります。個人競技のゲームならともかく、団体戦の場合はメンバーを集める苦労も伴います。チームに欲しい選手がいた場合は、給料交渉や条件の提示と説得が必要となり、人気選手の場合は他チームとの取り合いです。ゲームジャンルにもよりますが、選手自身の実績や技量、知名度によっては満足が得られる金額を得ることが出来ず、バイト等との兼業を行っている選手もいるのが実状です。

ですが、そんな辛い現実を前にしても彼らが何故eスポーツに取り組むのか、それにはここでしか得られない経験や感情、人生が変わる程の刺激があるからです。実際の身体を動かすスポーツも同じですが、仲間との努力や接戦の先の勝利、これらは日常でただ社会生活を送っているだけでは得ることのできない刺激的な体験です。これらを身体の制限に囚われず、誰でも気軽に入り口には入れることが、eスポーツに人が惹きつけられる要因だと私は考えます。

 

eスポーツビジネスの構造

では、次は少しかわって、eスポーツビジネスについて触れていきたいと思います。
先程の話で選手たちが苦労をしているように、eスポーツ事業を抱えている企業やチームも数多くの問題に直面しています。中でもよく聞く話としては、継続できるビジネスとしていかにして、収益を残せるかという部分です。
eスポーツ事業をスタートし、選手を雇うことになるとそれなりの費用が必要となります。選手の人件費は勿論のこと、選手のユニフォーム代や大会・イベントの交通費、宿泊料等、必要経費が数多くあります。これが、選手一人分ならまだしも、チーム全員分となると結構な額となる訳です。では、これら多くの出費をまかなう為にどこから資金調達をしているのか。それは基本的にスポンサーからの資金支援となります。これは現実のスポーツと同じで、ユニフォームにロゴやスポンサー名を記載することで、宣伝量として収益を頂いている形となります。他にも大会の優勝賞金やチームグッズの販売収益等もありますが、スポンサーからの支援がなければ運営が成り立たないのが現実でもあります。その為、eスポーツ単体で黒字や利益を出しているチームは多くはありません。ここがeスポーツビジネスの難しい点でもあり、今後どのように業界が変遷していくのか期待している点でもあります。

 

eスポーツの魅力

ここまでは、eスポーツの裏側に触れつつ紹介してきましたが、いかかでしたでしょうか?少々暑苦しすぎたらすみません。少し熱が入ってしまいました。
eスポーツの華やかな表舞台、泥臭い努力の裏舞台、数多くの壁にぶつかりながらも頑張ってくださる事業運営、様々な観点からのeスポーツをご紹介させていただきましたが、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
ここからは、そんなeスポーツの魅力をご紹介したいと思います。私がeスポーツの最も魅力的な点と感じるところ、それは「普段の練習」を見れる点です。これは何気ない点でもありますが、eスポーツ独自の魅力でもあります。野球やサッカー等、他のスポーツでも練習風景というのは確かに見ることはできます。しかし、eスポーツの良さは練習を見れる距離感です。eスポーツのプロ選手は普段の練習やゲームプレイを配信という形で公開する人が多く、何気ない彼らの日常を身近に体感することが出来ます。この身近な練習を視聴出来ることにより、彼らの日頃の努力・思考、試合に対しての姿勢等を知ることができ、これにより選手自身のストーリーやドラマが生まれるのです。これは他のスポーツでもないわけではありませんが、eスポーツではより一層楽しめるコンテンツといえるでしょう。
また、別の魅力として私が感じているのが、観戦側からプレイ側への入りやすさです。これは、eスポーツ・ゲームの良い点でもあり、身体的な差があってもだれでも参加でき、eスポーツ自体を身近に感じもらい、観戦の延長線上から自分自身でも楽しむことができます。これにより、ファンの増加や人口が増える為、非常に良い点といえるでしょう。

 

再春館システムのeスポーツ

このように数多くの特徴や魅力があるeスポーツですが、当社にも実はeスポーツチームがあります。再春館システムがメインスポンサーとなり支援しているチーム「Saishunkan Sol 熊本」です。
Saishunkan Sol 熊本は名前に熊本が入っている通り、熊本県を中心に活動を行っているチームであり、メインゲームはストリートファイター6です。また、複数の地元企業とパートナーシップを結んでおり、地元でのイベントも定期的に行い、再春館SOLの愛称で親しまれています。eスポーツでの地域活性化に対して前向きに取り組んでいるチームでもありますので、興味をお持ちの方がいましたら、下記のリンクから一度公式ホームページをご覧になっていただけますと幸いです。

Saishunkan Sol 熊本

当社ではこのようなeスポーツ事業の他にも社内でのeスポーツイベントを行っており、各拠点を結んだ社員間でゲーム大会を定期的に行っています。前回のイベントでは、自社のチームに関わりのあるストリートファイター6の大会を行い、社内限定配信等を通して、社員全体で盛り上がることが出来ました。

 

まとめ

ここまでの内容はいかがだったでしょうか。この記事を通して、eスポーツへの見方が変わり、少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。eスポーツには人の心を動かし、誰かの人生を明るくする力があると私は感じております。当社のeスポーツチーム「Saishunkan Sol 熊本」はそれを体現するチームでもあり、eスポーツを通して人を笑顔にできる選手の方々が集まっております。少しお時間がある際には、一度ご覧になって見ては如何でしょうか。貴方の人生が少し変わるかもしれません。

関連リンク

・再春館システム公式ホームページ

・再春館システム スポンサーeスポーツチーム(再春館SOL熊本)

 

記事 : BSサービス事業部 T.H

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