2021年7月20日

自治体様向けQRコード®利用に関するトレーサビリティソリューション

株式会社デンソーウェーブ 様
業種:製造業
規模:売上高 406億円 2021年3月期

株式会社デンソーウェーブ様は、バーコード・QRコードリーダ、RFIDリーダの開発・設計・販売を手掛けるAUTO-ID事業、産業用小型ロボットの開発・設計・販売を手掛けるロボット事業、セキュリティコントローラ・プログラマブルコントローラの開発を担う制御機器事業、セキュリティ・キャッシュレス・QRコード活用ソリューションを提供するシステムソリューション事業の4つの分野で、産業界の生産性向上に寄与する製品を提供されています。

背景と目的
新型コロナウイルスの感染拡大による人流減少に伴い、観光業界が大きな打撃を受けました。今後の情勢としてコロナ収束を見据え、人流が戻ったときに観光事業や地域経済が円滑に回り地域活性化につながる仕組みを構築したいというご依頼を受けました。

実施内容と構築したシステムの概要
今回のプロジェクトでは、デンソーウェーブ様とのアライアンスを組ませて頂き、クラウドソリューションを展開しました。
iOSアプリ、Androidアプリからエントリーされる情報をサーバーサイドで管理するシステムを構築しております。

流れと仕組みとしては、QRコード®を活用したキャンペーンクーポンを地域利用者に配布し、利用者は受け取ったクーポンをチェックポイントとなる店舗や拠点で有効にする処理をしてもらい、クーポン利用で対象店舗の買物や飲食がお得になるというものです。そこで使われたQRコード®記載のクーポンのトレーサビリティをシステムにて管理することを実現しております。

業務要件として、地方自治体特有の事情も鑑み、老若男女を問わず、幅広い顧客をターゲットとするため、紙を使用したポイント還元にも対応しています。

AWSのクラウド環境をシステムインフラとし、アプリ開発においては、コーディングには React Native を採用しました。

React Nativeは、Facebook社が開発したiOSとAndroidどちらでも動くクロスプラットフォームのアプリ開発用フレームワークです。また、サーバーサイドはPHPとMySQLデータベースで構築しました。

さらに、個別地域でのアプリ開発も同時に行う必要があり、こらちは、Google 社が開発した Flutter というアプリ開発用フレームワークを採用し、サーバーサイドは、node.jsとdocumentDBで構築しています。

いずれも開発効率を重視したもので、エラーの発見と修正がスピーディに行う事ができる開発ツールであり、結果として非常に短い開発期間での構築が実現できております。

セキュリティ面においては、IncapsulaとDeepSecurityの導入により安全性も確保しております。

成果
社会情勢が安定しない中、アフターコロナを見据え、顧客要望に柔軟かつ即時対応できるシステムを構築できたと実感しています。また、デンソーウェーブ様と協力し、中小規模向けにサーバレス環境、PWA、CI/CDを採用し、今後もさらに柔軟でかつ展開が容易なシステム構築に取り組んで行く予定です。