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再春館システムベトナムの T.M です。
再春館システムでは、2016年5月に、オフショア開発拠点となる「再春館システムベトナム」を首都ハノイにて開設し、2020年1月には中部の都市フエに第2オフィスを開設する途中、コロナパンデミックとなり、ベトナム国内では、都市はロックダウン状態となりました。ビジネスをすすめる上では想定外の苦しいタイミングとなりましたが、現在7年目を迎えております。
私の記事では、これから益々発展していくであろうベトナム経済とともに、ベトナムのIT開発事情を弊社の実績とノウハウを織り交ぜて発信していきたいと思います。
これからオフショア開発や、ベトナム法人設立などをご検討される皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。
コロナパンデミックにより、企業におけるリモートワークでの働き方が急速に進みましたが、これは日本国内だけではなく海外でも同じ事象となっています。オフショア開発において、日本とベトナムの双方のコミュニケーションについてもリモートワーク前提のオンライン会議で行われることが日常的になっています。また、slackやBacklog、GitHub、Notionなどのクラウド型のコミュニケーションツールやプロジェクト管理ツールの利用頻度、依存度も相当高くなっています。
さて、今回は初回なので、弊社再春館システムベトナムについて、リアルな現状をご紹介させていただきたいと思います。
再春館システムベトナムのご紹介
先に述べました通り、再春館システムベトナムでは現在、ベトナム国内において2つのオフィスを構えており、現時点での社員数はハノイ約50名、フエ約20名の70名体制で開発作業に従事しております。
オフショア開発における難点の一つとして、どのような環境で開発しているのか現場の雰囲気が分からない点が挙げられます。
実際にはベトナムオフィスにご来社いただくのが一番良いのですが、距離的な問題もあり、なかなか難しいと思います。
下記は、再春館システムベトナムのオフィス風景になります。
ベトナム人の特徴
ベトナム人にとっては、遊びも重要なファクターとなります。
これはプライベートだけでなく、会社内においても同様で、ベトナム人は仕事と遊びのメリハリがはっきりしています。
ベトナムでは国の制度として、就業者の家族や家庭に対する福祉が厚く、例えば、家族が入院した場合は会社欠勤を推奨するために欠勤手当が国から給付され、旧正月であるテト期間中に出勤する場合は通常の3倍以上の給料を会社側は支給することが国の制度として決まっています。
そういった点からも仕事とプライベート・遊びのメリハリが極端であり、日本人にとってはベトナム人と仕事をする上で最初に受け入れないといけない点と言えるかもしれません。
南北に縦長のベトナムにおいて、再春館システムベトナムの拠点であるハノイとフエでは東京ー大阪間ほどの距離がありますが、この特徴はどちらのエリアにおいても共通しています。
再春館システムベトナムでは、社内イベントによるチームビルディングを実施することで、開発者間のコミュニケーションを図るとともに、ストレス軽減による開発効率の向上を目指しております。
例えば、月に一度「お弁当の日」と称して、フードデリバリーによる昼食を社員全員で共にしたり、ハノイ・フエ対抗のダーツ大会やPCゲーム大会などを実施しています。
また、日本以上に、定期的な社内パーティや飲み会は会社にとっては欠かせない行事の一つとなります。
もしタイミングが合えばそういったイベントに参加していただくと、より深くベトナム人の心情を知ることができるのではないかと思います。
これまでの開発プロジェクト
再春館システムベトナムでは、これまでの6年間で多種多様なシステムの開発を行っております。
オフショア開発ならではのフレキシブルな体制を活かし、ほんの一例ですが、下記のようなプロジェクトに取り組んでまいりました。
・CRMシステムの構築
・スマホ/タブレットアプリの開発
・業務系システムの構築
・Shopifyアプリの開発
・EC-CUBEの構築
・テスト自動化
etc.
上記システムを開発するにあたり、AWSやJava、PHPなど広く使われるサービス・開発言語はもちろんのこと、Node.JSやVue.JS、Pythonなど、新しい分野を開拓するために常に技術的な挑戦をするよう心掛けています。
上記各システムの詳細については、また次回以降に掲載できればと思います。
再春館システムベトナムの特徴とこれから
オフショア開発はどうしても現場が見えづらく、実作業は現地開発者に任せることになってしまうため、不安を抱かれているお客様も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
その不安は主に下記に集約されると考えています。
・現場が見えないことによる不安
・スキル不足による品質問題
・言語の壁によるコミュニケーションの難しさ
・文化の違いによる常識のズレ
再春館システムベトナムでは、上記を少しでも払拭できるよう、グループ全体で下記に取り組んでおります。
1.日本法人である再春館システムの全面バックアップ
2.日本国内にベトナム人開発者・通訳者の配置
3.ベトナム国内に日本人(または日本語話者)PMOの擁立
4.日本人によるテスト・レビューの実施
オフショア開発を実施する際、日本法人である再春館システム社員がお客様との窓口としてやりとりをさせていただきます。
これにより、基本的には日本国内のニアショア感覚でシステム開発を依頼することが可能です。
スキル面においても再春館システムがこれまでに培った技術をベトナム人開発者に提供することで、技術的バックアップを行います。
また、日本国内にベトナム文化の感覚を持つベトナム人開発者と通訳者を配置、ならびにベトナム国内に日本人PMOを擁立することで、現地開発者とのコミュニケーションや文化の違いによるズレを吸収でき、最終納品前に日本国内またはベトナム在住の日本人によるチェックを通すことで、オフショアながら日本品質を担保するよう努めております。
ベトナムではコロナパンデミック以前から政府主導の元、国策としてIT産業の発展に力を入れています。
ベトナム国内の開発者の年齢は50%以上が20代以下というデータもあり、これからますます発展する業務形態の一つと言え、国として徐々に以前の状況に戻りつつある現在、都市だけでなく地方でもITパークの建設案が挙がるなど、ますますITに対する関心が高まっていくことが予想されます。
ニューノーマルと呼ばれ、仕事の在り方が見直されるこれからの時代、今一度オフショア開発を検討されてみてはいかがでしょうか?
記事 : T.M