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再春館システムベトナムの T.H です。
オフショア開発をご検討されている方へ、ベトナムでの開発業務における実体験も含めて本音を交えたリアルな状況をお伝えできればと思います。
「オフショア開発」で検索すると、「オフショア開発 失敗」「オフショア開発 注意点」「オフショア開発 デメリット」などのネガティブなワードが検索候補に上がってくるのを見たことありませんか?
このようなワードを見てしまうと、より一層不安な気持ちが高まってしまいますよね…。
そこで今回は、オフショア開発における不安を解消していただくために、再春館システムベトナムが行っていることをお伝えできればと思います。
オフショア開発の失敗事例について
冒頭でも触れましたが、「オフショア開発」で調べるとあまり良くない内容が多いのも事実です。
まず、失敗事例で良く挙げられているのは、
・コミュニケーション不足
・予算オーバー(納期遅延)
・品質の担保(バグが多い)
などがあります。
ただし成功事例が無いわけではなく、開発会社や委託先の会社の努力やノウハウで成功へ導いているケースもあります。
失敗しない為の対策について
まずは、一番大きな難所の「コミュニケーション不足」。
この点が本当に大きな壁になります。
日本人同士であれば「阿吽の呼吸」「ツーカー」で理解してくれる点でも、ベトナム人にとっては「?」となってしまいます。
その点も踏まえて、再春館システム、再春館システムベトナムでは日本人が間に入り、翻訳者を通じてベトナム側の開発担当者に伝えます。
また、オフショアで担う作業が主に下流の工程の作業がメインとなるので、上流の基本設計、詳細設計に不備がある場合は、そのまま設計バグとして上がって来る事はよくあります。
当たり前の事ですが、再春館システムベトナムではまずは基本設計・詳細設計の段階で目を通し、処理に不具合・不明点が無いかを洗い出し日本・ベトナム間で問題点を再検討し、お客様側と設計不備が無いかを最終確認してから作業を開始します。また、コーディング後に仕様バグ・調整などが発生することもありますので、その際にも影響範囲なども考慮します。
実体験に基づいて秘訣をお伝えするとすれば、基本設計書・詳細設計書などに「日本人が見たら解る」の感覚で記載すると、違う内容が出来上がる確率が上がるので失敗率が各段に上がります。
このように、設計業務でのアウトプットを受け取る側において「ドキュメントベースでの不整合の有無を確認する」「ドキュメントベースで不明点を解消する」という作業を徹底することが、メインの対策となりうるのです。
次に、「予算オーバー・納期遅延」についてですが、こちらは経験上の私見でありますが、上流工程での機能設計がある程度固まっているにもかかわらず、「工数が明確になっていない場合」に起こっている事例が多いと考えています。また、「思っていた予算より低くなったし、この機能・あの機能も追加して欲しい」と、開発作業着手後に後から出てくる要件についても、工数試算・コスト試算が行われず、納期に間に合わなくなることが多いのではないかと見ています。
これは、安易に安請け合いをし、見積りが甘い状態のまま見積提示してしまった結果と思われます。
最後に、「品質の担保」についてですが、品質については、ベトナム人だけで開発したアウトプットだと、日本人が求めているレベルに初版で上がってくる事はほとんど無いといえるかもしれません。再春館システムベトナムも例外ではありません。
品質を担保するのは、仕組みです。その仕組みをいかに浸透させると同時に、コストアップさせないかも重要なポイントになります。
我々のオフショア開発の仕組みは、再春館システムベトナムと再春館システムの両拠点の日本人同士で内部レビューを行い、お客様の求めている要件・要求を満たしている内容・品質になっているかのチェックを行います。
そのチェック内容は、日本でも内部レビューに利用するチェック項目に加え、ベトナムオフショア用に作成したチェックと開発したエンジニアのスキルレベルに合わせたチェック項目、全体としてこれまでの案件での品質低下の原因となった項目をあわせ、レビュー時の内容を充実させています。
単純にレビュー時間を増やすだけでなく、以下にスピーディにチェック・レビューが実施できるか、コストアップさせない為の時間短縮の仕組み化も進めております。
多くの仕組み化を構築すると同時に、日本語が話せる人同士(ベトナム側:日本側)で決定していますので、お客様にはニアショア開発感覚で業務を進めて頂けることが再春館システムベトナムの強みとなっているのです。
会社選びについて
今回は具体的な事例まではお見せすることができませんでしたが、再春館システムベトナムがオフショア開発で徹底している対策・強みをご紹介いたしました。
もし、オフショア開発をご検討されておられましたら、「実績の有無」「見積の詳細」「コミュニケーション」の3点を主として開発業務を任せるビジネスパートナーを選定して頂く事が成功する秘訣かと思います。
その際は、ぜひ再春館システム・再春館システムベトナムにお声がけいただければと思います。
記事 : T.H