2024年4月9日

ネットリテラシーとは?

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ネットリテラシーとは

ネットリテラシーとは、インターネットの情報や事象を正しく理解し、それを適切に判断、運用することができる能力のことを指します。リテラシーとは、特定の分野についての知識や活用する能力のことです。

 

ネットリテラシーの重要性

インターネットには、仕事や普段の生活で役に立つ情報が溢れかえっています。しかし、必ずしも正しい情報があるとは限りません。危険な情報や誤った情報、デマ情報なども多く存在しています。
また、インターネット上での発信というのは、全世界に公開されてしまいます。近年、SNS等のソーシャルメディアでの不適切投稿によって発生するトラブルが広い世代で発生していますが、こういった一度発信をした情報は、オンライン上に残り続けてしまいます。

そのため、ネットからの脅威や間違った情報に惑わされず、ネット上での発信ではらむリスクを理解するためにもネットリテラシーという能力は非常に重要視され、企業などの組織に入る際でも必要になる能力なのです。

 

インターネットに潜む脅威

ネットリテラシーが低いことで起こる可能性があるリスクを紹介します。


①個人情報や組織の情報漏洩
近年では、大手になりすますような手法や、ホームページを公式に似せたサイトに誘導し、情報の入力を促すなどの非常に見極めが難しいものも多く、これらのサイト等に情報を入力してしまい、情報が流出するケースがあります。
このような見極めが難しいものが増えてきている現状を理解できていないと、自身の何気ない行動が情報漏洩につながっている可能性があります。情報の入力やファイルのダウンロードは不必要な場合は避けるべきですし、不自然な点や身に覚えのないメールなどは開いてはならないのです。


②ウイルス・マルウェア感染
ネットリテラシーの能力が不足していると、危険なWebサイトや不審なメールを開いてしまい、ウイルスなどに感染してしまう可能性があります。
開発元が不明な無料のアプリ、ソフト等をダウンロード、インストールを行わないようにし、セキュリティソフトなどを導入し、自身の端末を守る必要があります。

マルウェアとは…コンピューターやその利用者に被害をもたらすことを目的とした、悪意のあるソフトウェアのことを指します。様々な種類があり、代表的なものとして、気づかないうちに自身が迷惑メールを送信しているなどがあげられます。


③著作権の侵害
インターネット上におけるありがちな著作権の侵害として、SNSのアイコンなどにタレントや他人のイラストなどを利用していることや、音楽を無断で使用しているなどがあげられます。原則として、自分に著作権がない画像や写真を許可なく勝手にインターネット上で使用することは、著作権侵害にあたります。
過去には、漫画やテレビ番組などをネット上で配信する行為もあり、公開したサイトには多額の損害賠償が請求されるなどの事件もありました。


④ソーシャルメディアでの炎上
ネット上に挙げた何気ない行為や発言が炎上につながり、組織のイメージ低下や倒産につながる可能性があり、個人に至っては、今後の人生に最悪の影響を与える可能性があります。
センシティブな内容の発言や根拠のない情報の発信、拡散を控え、トラブルの事例を抑えるなど、炎上の予防をしておくことで、炎上のリスクを下げることができます。

 

ネットリテラシーを高めるためには

ネットリテラシーを高める方法は多岐にわたり、組織等に所属している場合は、組織そのものがネットリテラシーに関する教育などを行っていることも多いです。今回は、個人的にできることをいくつか紹介していきます。

①ネットリテラシーに関するWebサイトや本で学ぶ
これは最も簡単に学ぶことができる方法です。総務省のホームページでは、インターネットトラブルに関する様々な資料が閲覧することができます。それから、ネットリテラシーに関する本は多くあります。

総務省ホームページ
https://www.soumu.go.jp/…

ネットリテラシーに関する本
学校では教えてくれない大切なこと 12 ネットのルール
https://www.obunsha.co.jp/product/detail/011113

「禁止・制限」より「安全な使い方」を教える! :GIGAスクール時代の「ネットリテラシー」授業プラン
https://www.gakugeimirai.jp/archives/51724

こういったサイトや本で、インターネット上でのトラブルがどのように発生するのか、どういった内容だと発生するリスクが高いのかなどを学ぶことができます。

②ネットリテラシーの理解度チェック
Webサイトのネットリテラシー検定診断など活用すれば、自身の理解度を数値としてチェックすることができます。
この方法では、定量的に自身の理解度の現状を知ることができ、自身の理解度が明確になります。
ある程度正答率が高くても、自身が理解できていない分野を学ぶことができるため、非常に有益性の高いものになっています。

③ソーシャルメディア投稿や情報の発信の際の見直し
自身が発信する内容を再度見直し、だれが見ても不快にならないものなのか、情報の中に曖昧な部分や信憑性の低いものを引用していないかなどをチェックすることで、自身のリテラシーレベルアップに繋がります。
近年、炎上の絶えないSNSなどをうまく活用するためにも、自身の投稿する内容を再度確認し、過度な内容なものでないか、誤った情報ではないかなどを審議しながら発信を行うようにしていくことで、リスク管理が自然に身についていきます。

まとめ

今回は、ネットリテラシーが低いことで起こりうるリスクや個人でもネットリテラシーを高める方法を紹介してきました。
ネットリテラシーの不足により、個人情報の漏洩やウイルス、マルウェアへの感染など、様々なリスクが存在しており、場合によっては、普通の生活を送ることさえ困難になるケースもあります。
様々な脅威から身を守り、安全にインターネットを活用していくためにも、ネットリテラシーに関する知識を付け、自身の周りにも広めていくことが重要なのです。

 

記事 : BSサービス事業部 S.U