2024年10月16日

業界未経験でもITエンジニアになれる

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業界未経験でもITエンジニアになれる

結論から申し上げて、未経験でもITエンジニアになれるかの問いの答えとしては、可能です。
なぜなら、現在私達のIT業界では右肩上がりの成長を続けており、常に人材不足の状態に陥っているからです。
このことは、IT業界経験者だけではその需要を満たすことができないため、第二新卒などの採用時に業務経験だけでなくポテンシャルを重視する企業も少なくありません。未経験者であっても、ポテンシャルがあると見なされればIT業界への就職・転職は可能なのです。

では、このポテンシャルというのがどのような要素で評価されるのかというと
・新しい知識や技術に敏感であること
・地道な作業をいとわない粘り強さがあること
・問題を根気強く解決する能力があること
・コミュニケーション能力が備わっていること
などがあげられます。

 

IT業界について

まず、IT(Information Technology)とは、コンピューターやインターネットを通した情報・通信技術の総称です。IT業界は、こうした通信技術を活用して人々の生活を豊かにするサービスなどを提供・開発している企業が集まる業界のことを指します。IT業界は事業の特徴として大きく5つに分類されます。

1.ソフトウェア業界



ソフトウェアとはコンピューターを動作させるためのプログラムのことです。ソフトウェア業界とは、この「ソフトウェア」を開発する業界のことを指していて、主に基幹業務システムやWEBシステム・アプリなどのプログラムの開発に携わる業種です。主な職種としては、システムエンジニア・プログラマー・ネットワークエンジニアなどがありますが、線引きは曖昧で、企業によってはそれぞれの職務が重複している場合もあります。要件定義からシステムの設計・開発・テストなど全般を手掛ける職種がシステムエンジニアです。そして、そのシステム設計に基づき、プログラマーがコーディング(プログラミング)を行い、アプリケーションとして実際に形にしていきます。ネットワークエンジニアはこれらのシステム全体の基礎となるコンピューターネットワークのインフラ部分の構築を担う職種になります。

2.ハードウェア業界



ハードウェアとは目に見える実体のあるものの総称ですが、一般的にはコンピューター機器の目に見える部分のことを指します。ソフトウェアを格納する器の部分でもあります。電子機器類のような目に見える機械や設備・装置などを製造しているのが、ハードウェア業界に所属する企業です。ハードウェア業界の主な職種が、ハードウェアエンジニアです。電子回路や電子機器の設計を担っています。ハードウェアエンジニアには、電気・電子工学の知識だけではなく、幅広い知識が求められ、ソフトウェアや品質管理に関係する知識も要求されることがあります。

3.SI(システムインテグレーション)業界



SI 業界の企業は、システム開発から保守まで一括で請け負う「SIer」企業でありますが、業界構造的には、必要な期間・人数のエンジニアを提供する「SES」企業が支援しているプロジェクトも少なくありません。また、SIerはシステム構築全体を請負うので、ソフトウェア・ハードウエアの両方の業界に跨る存在でもあります。SI業界は、取り扱うシステムが基幹業務系のシステム開発を手掛けることが多いこともあり、インターネット・Web業界とは区別されることがあります。

4.インターネット・Web業界



EC(電子商取引)システムやWebシステムの構築、あるいは、WEBサイト制作、インターネット広告やSNSでの集客の取り組みなど、これらに関わるのがインターネット・Web業界です。
インターネット・Web業界は、変化が激しく、新しいサービスやそれに伴う役割が生まれやすいと言えます。例えば、Webサイト制作の際に必要となるWebディレクターやコーダーだけではなく、SEO対策を行う人、広告発信に特化した人、アクセスを分析する人、Webサイト内の記事を執筆するWebライターなど様々な職種が存在しています。また、当然ながら、WebサイトのデザインをするWebデザイナーや、動画コンテンツが重視される昨今においては、動画クリエイターなども人気です。

5. 通信インフラ業界



通信インフラとはインターネットに接続するための通信回線や、それらの接続を可能にするネットワーク機器、サーバー機器などの設備のことを指します。通信インフラ業界の代表的な職種は3つあります。コンピューターネットワークの構築・運用を行う「ネットワークエンジニア」、情報セキュリティに配慮した設計や構築を行う「セキュリティエンジニア」、それから、SI業務にもっとも近しい存在であり、オンプレミス型、クラウド型などサーバの設計・構築・管理を行う「インフラエンジニア」です。

 

将来性・魅力

1.ソフトウェア業界

ソフトウェア業界は、SI業界やインターネット・Web業界との区別をするのが難しいのですが、一つの分類としてソフトウエアパッケージ・サービスをを挙げてみると、会計や人事管理システムの様に、ある程度型の決まったソフトウェアの開発を担うので、他の業界に比べて深堀されており、仕事に対するやりがいを感じることができるかもしれません。パッケージソフトはあらゆる業界の企業が導入しており、最近ではクラウドサービス化が進むなど、ソフトウェア開発の可能性は広がりつつあります。また、ソフトウェア業界の仕事は、手に職をつけることができるので、将来的にもフリーランスを目指していくこともできます。
難しい技術や身の回りの物事の仕組みを理解するのが得意な方なら、楽しみながら仕事に取り組めるでしょう。IT業界は流れが早い業界のため、変化を受け入れながら日々勉強することが苦にならない方も、ソフトウェア業界での仕事に向いているといえます。

2.ハードウェア業界

ハードウェア業界では、自分が手がけた製品・成果が目にみえます。製品がテレビCMや広告などで紹介されることもあり、達成感を得ることができます。また、ハードウェアの設計は、企業により手法も考え方も全く異なるため、入社後に、1からスキルアップできる教育が充実していることも魅力です。
ハードウェアというモノ作りを担う業界なので、機械いじりが好きな方には向いているといえます。また、ソフトウェアを組み込んだ製品も増えており、ソフトウェアにも興味があるような好奇心旺盛なタイプであれば、ハードウェア業界でも活躍できると思います。

3.SI業界

SI業界に属する企業は、主に法人顧客のシステム構築や運用支援などを行うことが多いです。法人相手のビジネスなので、仕事の規模が大きく、やりがいを感じることもできます。また企業によっては、システム構築の前提となるシステム化要件を確定させるITコンサルタントの役割を担う人を抱えることも多く、その対応範囲の広さから、年収も高い傾向にあります。
SI業界では、企業の問題をシステムで解決する(システムソリューション、ITソリューションなどと呼ばれます)ことが主たるサービス内容になります。企業が抱える問題はその企業ごとに異なるので、対象業務の把握と分析など、情報を的確にヒアリングすることが非常に重要です。そのため、お客様のお話を一通り伺ったあと、うわべだけの対処ではなく、問題の根っこの部分は何なのかを確実にとらえ、しっかり精査したうえで必要なシステム提案(運用改善を含む)を行える人材が求められます。

4.インターネット・Web業界

昨今では、IT業界全体としてリモートワークの流れも非常に多く見られますが、インターネット・Web業界は、一昔前から在宅ワークやノマドワーク(ノートパソコンや携帯端末を用いて、オフィス以外の場所での働き方)など柔軟な働き方を取り入れていた企業も多く、ワークライフバランスが取りやすい業界と言えます。
インターネット・Web業界を目指すにあたり、業界の動きの速さについていける適用力は必要かと思います。歴史の浅い業界であるため、企業のカラーは様々で、業界に求められる特定の性質というものが存在しません。新しい技術を求め続ける貪欲な姿勢があれば、インターネット・Web業界で活躍できる人材になれます。

5. 通信インフラ業界

インターネットが普及した現代では、電気や水道、ガスのように通信インフラは私たちの生活に欠かせないものといえます。通信インフラ業界で働くことで、社会を支えている実感を得られることが大きな魅力です。また通信分野は技術の進歩も非常に速く、インフラに関連するIoTやAIの技術も距離が近く感じられるのも魅力です。
通信インフラ業界の仕事は人々の生活を支えるものであるため、「誰かの役に立ちたい」 「社会を支えたい」といった人に向いています。また、通信インフラ業界は技術やトレンドの成長も速いため、変化を恐れずに挑戦できる人材が求められます。

 

まとめ

IT業界は「Information Technology(情報技術)」を活用したサービスを展開する企業の集合体で、ソフトウェア業界、SI業界、インターネット・Web業界、通信インフラ業界の5つに分けられます。AIなどの技術発展により、IT業界だけでなく、社会の様々な場面においてITの活用が拡大しています。今後はさらに活用が進み、ITによる自動化はあらゆるところで必須となるでしょう。新しい技術の導入のために、ITを活用するためのパソコンやスマートフォンなどもさらに社会に浸透していくため、市場拡大は続くと考えるのが妥当です。IT分野は技術の発展が速く、AIやIoTといった新しい技術に対応できる人材が不足している状況です。そのためIT業界は未経験者にも門戸が開いている状態であり、政府も民間企業もIT人材の育成に力を注いでいると言えます。
今後もIT業界はさらに発展していくことが予想できるほか、未経験者でも転職できる業界であるので、新しい知識を学んでいきたいという人やITに興味のある人は、多種多様な業種や職種が存在するので、業界研究や自己分析をしっかりやったうえで、自分が目指す方向性を決めて、ぜひ挑戦してみてください。

ちなみに弊社再春館システムは、どこに分類されるかなのですが、ハードウエア業界以外は、どれも関わっているかと思います。私たちが推進するサービスとして「BizDevOps」という考え方があるのですが、、ビジネス(Biz)、開発(Dev)、運用(Ops)、のサイクルをまるごと一気通貫で支援させていただくことで、高いバリューを生むソリューションサービスをを目指しています。つまり、前述の業界の多くの領域をカバーしていないと実現できないサービスです。色々な業界のスキルや知識を身に着けることができるのも再春館システムの強みの一つかもしれません。

 

記事 : BSサービス事業部 K.G

 

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