2022年12月7日

【オフショア開発】ベトナムの文化をもっと知ろう!-ベトナム女性の日-

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再春館システムベトナムの舘です。

現地でオフショア開発に従事するにあたり、現地の文化を体験・理解することはとても重要なことと感じています。
今回は日本にはないベトナム特有の文化を知ってもらうことをテーマに、ベトナム人にとって重要なイベントである「ベトナム女性の日」について紹介したいと思います。

日本人に馴染みのないベトナムのイベント

ベトナムの行事には、日本ではほとんど馴染みのないものも多くあります。
有名なものではテトと呼ばれる旧正月や、中秋月のお祝い、今回紹介するベトナム女性の日などがあります。
テトは旧正月のお祝いで、ベトナムでお正月というと日本人にとってのお正月ではなく、1月末から2月前半の旧暦の正月を指すそうで、毎年1週間程度の休暇があります。
中秋月のお祝いは日本で言う十五夜ですが、お祝いの仕方は日本とは異なり、月餅と呼ばれる饅頭のようなお菓子を食べたり、獅子や楽器を持った子どもたちが街を歩いたり、お祭りのような雰囲気です。
これらは、時期や形は全く違っていたとしても、日本でも存在するイベントではあります。
しかし、今回紹介するベトナム女性の日というのは、日本人にとっては、ベトナムにあるイベントの中でも特に馴染みのないものではないかと思います。

ベトナム女性の日とは

ベトナムでは女性のための日が年に2回あると言われています。
1つは国際女性デー、そしてもう1つがベトナム女性の日です。
3月8日にある国際女性デーは女性の社会参画を願うものとして、世界共通の女性の日となっています。
それに対し、ベトナム女性の日は毎年10月20日にあり、ベトナム独自の女性の日です。
ベトナム女性の日は1930年10月20日、ベトナム女性の地位向上のため、ベトナム婦人会が設立されたことが起源となっています。
この日、男性は身近な女性に対しプレゼントを贈り、日頃の感謝や愛情を伝えます。

女性の日に行うこと

女性の日のプレゼントですが、定番のプレゼントは花束です。
女性の日が近くなると、道で花束が売られているのをよく目にするようになります。
ハノイの街は普段から露店や行商で花が売られていますが、この時期は普段は見かけないようなところでも花が売られており、街全体に花が溢れていました。
花束は定番のプレゼントですが、近年ではベトナムの経済成長の影響もあってか、妻や恋人などからは花束とともにジュエリーなど高価なプレゼントを求められることもあるようです。
ひと昔前に比べ、金銭的に余裕がある人も増えたようですが、恋人から求められた高価なプレゼントに頭を悩ます男性も少なくないようです。
また、プレゼント以外にもレストランでの食事や、家庭では普段女性が担っている家事を、この日だけは男性が担うことなどもあります。
男性が女性の日にプレゼントをする相手は、妻や恋人だけではなく、日頃関わりのある会社の同僚やクラスメイトなども含まれます。

ちなみに、男性は、女性の日を忘れてしまうと大変なことになります。
ベトナム人女性は、もともと記念日などイベントを大事にする傾向にありますが、女性の日は特に大切にしています。
そのため、男性がうっかり女性の日を忘れてしまうと、男性側が思っている以上に妻や恋人を落胆させ、怒ってしばらく口を効いてくれないというようなこともあります。
また、会社の同僚などの場合では、女性の日を忘れてお祝いをしなかったことにより、その後1年間の扱いが変わるというようなこともあるそうです。

会社でも女性の日を祝うのが一般的なようですが、内容は会社によって様々なようです。
男性社員が女性社員に対して花を贈ったり、昼食をご馳走したり、ちょっとしたイベントを開催することもあるようです。
再春館システムベトナムでも、女性の日は男性社員から女性社員への贈り物がありました。
会社に出社すると、女性社員の机には花とお菓子、そしてメッセージカードが置かれていました。
女性社員が出社する前に用意してくれていたようです。
また、日中にも女性の日のためのイベントが開催され、レクリエーションと女性ひとりひとりへのプレゼントがありました。

女性の日を体験して

ベトナムに女性の日があることは知っていましたが、ここまで盛大に祝うものとは知りませんでした。
街中は花で溢れ、会社ではイベントを開催するなど、ベトナム人にとって女性の日がとても大事なイベントであることを体感し、驚きもありましたが、ベトナムの文化を知る良い経験になりました。

女性の日は先にも述べたように、国際女性デーと合わせて2日間あります。
ベトナム女性の日は、ベトナム独自のイベントのため、こちらの方が盛り上がるようですが、国際女性デーもベトナム女性の日と同様に、男性から女性にプレゼントを贈る日になっています。
ちなみに、女性の日はあっても、「男性の日」は存在しません。
また、ベトナムでは、バレンタインデーも日本のように女性から男性にチョコレートを贈るといった文化はなく、男性から女性に対してプレゼントを贈ることが一般的のようです。
ベトナムでは、誕生日などを除いては、女性から男性にプレゼントをするという機会はあまりないというような話も聞いています。
女性にとっては、プレゼントを贈られる日があることは嬉しいことではありますが、男性にとっては贈るプレゼントや価格で悩むなど、苦労も多いのだろうな、と感じました。

「郷に入れば郷に従え」という言葉もあるように、現地文化に則ることはオフショア開発を円滑に進める上では大きな要因になりえます。
女性の日を一つの潤滑油と捉え、現地社員と心の距離を詰める良い機会として活用してもらえればと思います。

記事 : C.T

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